《真作》川口松太郎書簡 ママへ(軽井沢の三益愛子宛) 昭20.5.29(横浜大空襲の日) 麹町,赤坂,四谷は何にもなくなった...一望千里とは全くこ

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《真作》川口松太郎書簡 ママへ(軽井沢の三益愛子宛) 昭20.5.29(横浜大空襲の日) 麹町,赤坂,四谷は何にもなくなった...一望千里とは全くこの事


　　真作保証　万が一真作でない場合は返品を受け付けます（落札価格+送料のご返金）

　　川口松太郎(1889-1985)の肉筆　200字詰原稿用紙4枚　封筒付

　　国会議事堂周辺や東京駅、皇居も被災した1945年5月25日の山の手大空襲の後の、5月29日の横浜大空襲の日に書かれたものです(「二十九日」の日付あり)　　　　

　　「毎日大変な騒ぎ、帰ってからオチオチ寝られる時もない、麹町、赤坂、四谷は何にもなくなった...一望千里とは全くこの事。

　　　歌舞伎、新橋演舞場が目茶目茶で東劇が僅かに残るのみ、丸の内は案外無事で日劇と日々新聞、報知新聞がやられ、朝日は残り、

　　　有楽、東宝、帝劇も残った、ホテルは半分だけ焼けた、まるで嘘のやう、一面の原っぱ、皇居も遂に。東京駅の無惨な姿。　

　　　今日は朝から横浜へ四百来て午後四時の現在も尚黒煙が天に沖している...」

　　そして知人や親類などの消息などに続き、

　　「...どこにゐやうとも、絶対安全な場所に生命だけはまもり通すから心配するな、家が焼けてもどうなっても、必ず生き通す、生きると云ふ事に全力を傾ける、

　　　安心してそたらへ帰る日を待ってゐてくれ...躰を大事にしてくれ」と書かれています　

　　その他につきましては写真を見てください（文庫本は大きさ比較のためです）

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