江戸時代 唐 李□書 『 福清帖 』計１点 拓本 折帖 原題箋 錦織装「 阿波国文庫 」印 徳島藩 蜂須賀家旧蔵 李□は 盛唐の名臣・書家

　江戸時代に発行された、唐 李□書 『 福清帖 』 計１点です。拓本 折帖 原題箋 錦織装。本文２２ページ。 　巻頭に「 阿波国文庫 」印。徳島藩。蜂須賀家旧蔵。 　巻末に「 大唐開元十九年八月廿日建 」「淳熈六年冬十一月十七日 戯魚堂摸勒上石 」の記載があります。開元十九年は７３１年、淳熈六年は１１７９年です。わが国の歴史に当てはめれば、天平時代に石碑が建立され、平安末期に採拓されたのでしょう。 　早稲田大学図書館の 雲英末雄氏旧蔵本で『 福清帖 』がネット公開されています。この本の最終ページの左下余白に「 延寶三乙卯年仲夏上浣 五郎兵衛板行 」と記されています。延寶三年は１６７５年ですが、出品本の同一箇所は空白となっています。どちらが先に発行されたか分かりませんが、出品本は江戸時代の早い段階で出版されたのではないでしょうか。現存部数の少ない稀本と思います。 　なお、李□は６７８年生、７４７年没。盛唐の名臣で書家でした。李□の「□」字は、文字を打つ時点では正確に打てていたのですが、出品の段階で消えていました。 　各ページの裏面は白紙。 　詳しい内容は、写真欄をご覧願います。 　サイズはタテ３４．８ｃｍ×ヨコ ２０．５ｃｍ×厚さ１．６ｃｍ。 　両表紙に経年の変色・汚れ・スレ・周囲の傷み・本文中に小虫食い穴があります。本文中の保存状態は良好です。 　レターパックプラスに入りませんので、ゆうパック６０サイズの着払いでお送りします。 　★保存状態の記述は、あくまで出品者の主観的な評価ですので、保存状態にきびしい方は、入札をご遠慮願います。